音楽療法(MT:Music Therapy)とは
●定義
「日本音楽療法学会の」定義によると、音楽療法とは、「音楽のもつ生理的、心理的、社会的働きを用いて、心身の障害の回復、機能の維持改善、生活の質の向上、行動の変容などに向けて、音楽を意図的、計画的に使用すること」をさすものとされています。
●目的
音楽療法の目的は、音楽的技能の発達や向上ではなく、音楽的技能以外の何らかの発達や向上、維持、あるいは改善を目指すことにあります。
●対象
音楽療法の対象としては、身体・発達障害児(者)、精神障害者、不登校の生徒、認知症高齢者、終末期の患者様などが挙げられます。
●方法
- 能動的音楽療法:
- 歌唱や楽器演奏、身体的な動きや作詞・作曲の試み、即興活動などを行います。
- 受動的音楽療法:
- 音楽鑑賞が主体となります。
- 個人音楽療法:
- 個々の症状、音楽暦、生活歴、嗜好性、ニーズ等を考慮して行われる為、 きめ細かい対応が可能となります。
- 集団音楽療法:
- 5人以下の小集団から、50人以上という大集団まであります。集団力動やストレス発散、気分転換、社会性や協調性の促進・回復などが期待できます
音楽療法士について
日本音楽療法学会認定の音楽療法士が、1997年より毎年誕生しており、2006年現在、1,185名存在しています。
その他、全国音楽療法士養成協議会による認定音楽療法士(1種、2種)や、岐阜県、奈良市、兵庫県においては独自の認定制度による音楽療法士が存在しています。
当院における音楽療法の特徴
●当院での音楽療法の考え方・位置づけ
当院では音楽療法をレクリエーションではなく、リハビリテーションの一環と位置づけ、その効果を検証し、医療としての音楽療法を確立していくことを目指しています。つまり、音楽療法士がPT・OT・STの補助としてではなく、同等の立場で治療が行えるようになるべく、その専門性の確立を目指しています。
●施行形態とその流れ、方法
当院では個別、小集団、大集団音楽療法(唄会)といった3つの形態で音楽療法を実施しています。
◎個別
身体的・精神的に大きな問題があり、個別的関わりが必要な方を対象としています。集団的関わりが困難、あるいは拒否的な方も、個別の適応となります。個別は医師の処方の下、「施設完結型リハビリテーションシステム」の流れに則り、実施しています。
![]() MT室で |
![]() ベッドサイドで |
◎集団
社会性の保持や向上を目的の一つとして行います。集団力動を活用し、個々の感情や行動を引き出します。集団の利点を積極的に用いたい方が適応となります。
◎小集団
3~5名で構成しています。ある程度個々の関わりが必要であり、大集団では効果が低いと考えられる方が適応となります。小集団も個別と同様、医師の処方の下、「施設完結型リハビリテーションシステム」の流れに則り、実施しています。
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◎大集団(唄会)
個別や小集団に比べると、一人一人への配慮が少なくなるという短所がありますが、反対に、集団に帰属していたいが、過剰な関わりを避けたいという方には長所になります。
大集団は、医師の処方を必要とせず、本人・家族の意向、あるいは病棟スタッフの判断により参加の有無を決定します。加えて、大集団は、K大学音楽療法専修の臨床実習の場にもなっています。
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その他
3Fさくら病棟において、重度認知症患者様を対象に、隔週でも音楽療法を行っています。
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診察受付時間:9:00~12:00/14:00~17:00












